福岡県立城南高等学校

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令和3年度 第58回 入学式

 







 








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  •    令和3年度 第58回 入学式

       式次第
    • 開式のことば
    • 国歌斉唱
    • 入学許可宣言
    • 校長式辞
    • PTA会長祝辞
    • 同窓会会長祝辞
    • 新入生代表宣誓
    • 来賓紹介
    • 祝電・祝詞披露
    • 校歌紹介
    • 閉式のことば

     

    校長式辞




    令和3年度入学式  「式 辞」

    暖かな春の日差しに草花も色づき、万物の躍動を感じる今日の佳き日、PTA・同窓会の皆様をはじめ、ご来賓並びに保護者の皆様のご臨席を賜り、令和3年度入学式を挙行できますことは、本校にとりまして誠に喜びに耐えません。

    先程入学を許可しました四百名の新入生諸君、入学おめでとう。そして、保護者の皆様、お子様の御入学に心からお祝い申し上げます。

    これから、3年間、大切なお子様をお預かりいたします。本校教職員一同、全力を尽くして、お子様の教育に当たりたいと思いますので、今後とも本校の教育活動に深いご理解とご協力をお願いいたします。

     

    さて、本校は、昭和39年の創立以来、地域の進学校として発展を続ける、今年度創立58年目を迎える高等学校です。平成7年度に始めキャリア教育の先駆けとなった「城南ドリカムプラン」、平成22年度に文部科学省の指定を受け、以来現在まで継続する科学技術系人材の育成を目指す「スーパーサイエンスハイスクール事業」、本校は、これらの取組の実績を通して、県内は言うに及ばず、県外にも名の知られる高等学校となりました。

    さらに、二万三千名を超える“城南ドリカムマインド”を身につけた卒業生が、今や日本の各界のみならず、世界の各地で活躍されていることは、本校にとりまして、極めて誇らしいことであります。

     

    さて、高校入試という関門を見事に突破した皆さんは、入試における“問い”に対して、より多くの“正解”を導き出すことに成功した人たちです。その結果として、今ここにいます。これは、間違いなく人生における大きな成功体験であり、皆さんが積み重ねてきた、長年に渡る日々の努力の成果でもあります。大いに誇りに思ってください。

    そんな成功した皆さんに、伝えておきたいこと、それは、「これからは、“正解のない問い”が待ち受けている」ということです。たとえば、入学後、しばらくして皆さんが選択を迫られる“問い”「文系か理系か」。就職に有利とされる理系が正解なのか、企業の取締役は圧倒的に文系が多いので文系が正解なのか。理科・数学が苦手なので文系を選ぶことは正解か。理科・数学が苦手だけれど理系を選ぶことは正解か。こんな単純な問いにさえ、明快に答えを出せる人はいないと思います。また、この一年間、私たちに突きつけられた“問い”「感染防止を優先させることが正解か、経済活動を優先させることが正解か」、これも簡単には答えが出せない“問い”です。人間の生き方に関する“問い”は、ほとんど全てが“正解のない問い”と言っても過言ではないでしょう。

    得てして、勉強がよく出来る人ほど、正解を求めようとする傾向が強く、成功体験ばかりで挫折を知らない優秀な学生が、社会に出て、答えの出せない自分に自信を失い、立ち直れなくなるというのは、よく聞く話です。

    では、そうならないために必要なものは何か。一つは、「失敗から学ぶ」という姿勢です。

    リチウムイオン電池の開発で2019年のノーベル化学賞を受賞した吉野彰氏は、旭化成名誉フェローという肩書きが示すとおり、企業に勤める研究者です。会社が吉野氏に求めたものは、「シーズ」。つまり新製品を作り出す“種”となる新しい物質や化学反応を発見することでした。

    最初の研究は「安全合わせガラス用中間膜」の研究、自動車のフロントガラスが割れても飛び散らないようにする研究でしたが、性能不足のため2年で失敗。次は「不燃性高断熱性材料」の開発、住宅の壁に新素材を使い、冷暖房の効率を上げつつ、環境への負荷を減らすことを目指していましたが、新素材の開発がうまく行かず2年で失敗。三つ目は、「一重項酸素を利用した新システム」の開発、殺菌と浄水の新しいシステムの開発を目指し、社内評価も高かったのですが、ニーズが伴わず、4年で断念。準備期間も合わせて、最初の9年間は失敗の連続でした。しかし、そこから学んだことは「シーズ」と「ニーズ」の両立。「シーズ」とは、研究の元となる新素材、新反応のこと。これがなくては新製品は生まれません。「ニーズ」とは、消費者の需要のこと。どんな革新的な製品でも消費者が求めるものでないと、作ることはできないということ。企業に勤める研究者だからこそ、「ニーズ」を念頭においた「シーズ」研究を追及したということです。

    そして、この二つの両立が叶ったのが、リチウムイオン電池の開発につながる「導電性高分子」の研究。通常は電気が流れないプラスチックなど高分子化合物に電気を流す研究です。携帯電話やスマートフォンなどリチウムイオン電池を搭載した機器を、こんなに多くの人が日々持ち歩く様子を見ると、ノーベル賞の成果がかつてないほど世の中の人の役に立っているのは、この研究が「シーズ」だけではなく、「ニーズ」を満たしているからであり、この大成功の土台になっているのは、それまでの数々の失敗から得た貴重な教訓であったと言えます。

    そして、もう一つの必要なもの、それは、「知的好奇心」です。リチウムイオン電池のような世界を驚かせる、新しい発見や発明には、この知的好奇心の存在が不可欠です。

    何事に対しても、「なぜ」と問う素直な疑問の連続に、とことん向き合うことが重要であり、そのことによって蓄えられた、膨大な知識と経験が熟成されて、知性というものに、姿を変えていきます。

    従って、知性は、知的好奇心旺盛な人間のもとにのみ宿り、人間と社会との関わりの中で、更に熟成されて、魅力的な人材の育成にも貢献するのだと言えます。

    実は、皆さんが選んだ城南高校は、“正解のない問い”に真正面から向き合う学校です。教科「SSH課題研究」をはじめとするスーパーサイエンスハイスクール事業の取組においては、自ら問い立てをすることを求めます。答えが一つに決まっている問いではなく、いくつも答えが考えられる、あるいは深く考えないと答えに辿り着けない、時には答えがあるかどうかも定かでない、そのような問いです。そして、その問いに長い時間をかけて向き合い、少しでも正解に近づくよう、努力することを求めます。その過程において経験するのが数々の失敗や挫折であり、苦しい思い、悔しい気持ちを抱くこともあります。そして、そのような失敗や挫折を乗り越えようとするとき、大いに役立つのが、「知的好奇心」です。

    知的好奇心旺盛な人間を育てることは、教育の使命であると言えますが、城南高校では、知的好奇心旺盛な先輩達が、後ろ姿で示すことによって、その役割を担ってくれています。

    その後姿が語りかけること、「やらないで後悔するよりも、困難なことにこそ挑戦したい。そうすれば、たとえ失敗しても決して後悔はしない」と。その様な失敗を恐れず高い志を抱いた懸命に生きる姿こそが、限られた3年間を価値あるものにしています。

    これから貴重な3年間を、城南高校で送ろうとする新入生の皆さんには、是非とも、失敗を恐れない、知的好奇心旺盛な挑戦者になってほしいと思います。

     

    ロックバンドRADWIMPSが2018年に1000人の18歳世代と歌い上げた楽曲名は『正解』。最後に、その歌詞を引用し、城南生に当てはめて、本日の式辞を締めくくらせていただきたいと思います。

     

    あぁ 答えがある問いばかりを 教わってきたよ

    だけど明日からは 僕だけの正解をいざ 探しにゆくんだ

    また逢う日まで

    次の空欄に当てはまる言葉を書き入れなさい ここでの最後の問い

     

    「君のいない 明日からの日々を

    私は きっと □□□□□□□□□□□□□□□□□□」

     

    制限時間は あなたのこれからの人生

    解答用紙は あなたのこれからの人生

    答え合わせの 時に私はもういない

    だから 採点基準は あなたのこれからの人生

    【城南高校での学校生活】「よーい、はじめ」

     

    3年後、城南高校を選んだことが「本当に正解であった」と言えることを願って、式辞といたします。

     

    令和3年4月7日

    福岡県立城南高等学校 校長 坂本 友司


     

     

    新入生代表宣誓

     



       

      第58期生 新入生代表 1年5組 山本 さくら


     

     

     

     

      

     

     

     

    正・副担任 紹介

       
                
    正・副担任(第1学年団)紹介の様子 
     


    学年主任挨拶




      

                 
     第58期生 第1学年主任 山下 岩男

     

     

     

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