福岡県立城南高等学校スーパーサイエンスハイスクール事業
=城南高校のSSH =
文部科学省が指定する「スーパーサイエンスハイスクール(SSH)」は、未来を担う科学技術人材を育てることをねらいとして、理数系教育の充実をはかる取組です。SSHでは「科学への夢」「科学を楽しむ心」をはぐくみ、生徒の個性と能力を一層のばしていくことをめざしています。
城南高校では令和2年度から、第3期SSH校として文部科学省より指定を受けました。第1期(平成22年度~26年度)第2期(平成27年度~令和元年度)の研究開発をもとに、データ駆動型社会を支える科学技術人材の育成を目指したSSH事業を実施します。
第1期SSHでは「環境」や「エネルギー」等を中心とした「持続可能な社会の実現」に向けた取組、第2期SSHでは、課題研究を行うための基礎力となる探究活動・協働活動を全教科で実施する授業改善と、全生徒による「ESD課題研究」を実施してきました。
第3期SSHでは、授業改善や文理融合分野の課題研究を継続して実施するとともに、データサイエンスの理論と技術を活用した自然科学及び工学分野の課題研究を実施します。このような課題研究をとおして、超スマート社会(Society 5.0)の実現に向け,データから新しい価値の創造を見出し,文系・理系を問わず様々な分野での課題解決に向けた実践力を発揮できる人材の育成を目指します。
=第3期SSH学校設定科目=
普通科・理数コース生徒対象
理数DS(第1・2学年理数コース対象)
情報通信ネットワークの活用等だけでなく,ビッグデータ処理手法の一つである機械学習やプログラミング等,データサイエンスの理論と技術及びそれらを表現する手法についても学びます。
理数ゼミⅠ(第1学年理数コース対象)
物理実験基礎,化学実験基礎,生物実験基礎,数学・情報実習基礎の4講座の実験・演習を行います。課題研究に必要な論理的思考に関する活動,課題発見活動,課題設定活動などの関連活動も行います。
理数ゼミⅡ(第2学年理数コース対象)
理数ゼミⅠで設定した課題について自然科学及び工学分野についての課題研究を行います。工学分野については,学校設定科目「理数DS」で学んだ機械学習やプログラミング等,データサイエンスの理論と技術を活用させた内容の研究を実施します。
理数ゼミⅢ(第3学年理数コース対象)
理数ゼミⅡで実施した課題研究の内容をさらに深めるとともに,研究論文として研究結果をまとめます。また,英語による研究成果の発表も行います。
普通科・理数コースを除く生徒対象
SS情報統計(第1・2学年対象)
情報通信ネットワークの活用等だけでなく,統計の基本的な考え方や,自然科学における事象のデータの整理・分析,グラフを使った表現などについても学びます。
ESD探究(第1~3学年対象)
分野横断型の社会的課題を自分の課題として設定し,各授業での探究活動を通じて培った,基礎的・基本的な知識・技能及び見方・考え方を活用し,グループでの課題研究を行います。課題研究に必要な論理的思考に関する活動,課題発見活動,課題設定活動などの関連活動や、研究成果の発表も行います。