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 卒業式

平成28年度 第51回 福岡県立城南高等学校 卒業証書授与式


  



学校長式辞


 厳しくも美しき大自然の移り変わりの中で、万物新しき生命の躍動を再開する早春の佳き日、福岡県立城南高等学校第五十一回卒業証書授与式を、県教育委員会をはじめ多数の御来賓の御臨席と、保護者の皆様の御列席を賜り、かくも厳粛な中にも盛大に挙行できますことは、卒業生はもとより、私ども職員一同にとりまして、この上ない喜びであり、心から感謝申し上げます。

  ただ今、卒業生の皆さんに対しまして、本校における学業を成就したことの証として、卒業証書を授与いたしました。

  卒業生の皆さん、卒業おめでとう。本校を代表し、心から祝福の意を表します。

  また、保護者の皆様方、本日はお子様の御卒業、誠におめでとうございます。衷心よりお喜び申し上げますとともに、入学以来三ヶ年に亘り、本校の教育活動に深い御理解と、温かい御支援を賜りましたことに、謹んでお礼を申し上げます。誠にありがとうございました。

  さて、皆さんは今、歴史と伝統を誇る本校第五十一期の卒業生として、輝きに満ちた新しき世界への第一歩を踏み出そうとしています。本日の栄えある卒業は、何より皆さん一人ひとりの向学心と、弛まぬ精進の賜であることは言うまでもありませんが、同時に常に皆さんを温かく見守り育んで下さったご家族の皆様方や、厳しくも慈しみに満ちた熱心な御指導をしてくださった先生方、さらには先輩方や後輩たち、そして友人の皆さんたちの有形無形の御支援なしにはあり得なかったことにも、思いを致してほしいと思います。

 これから皆さんが歩んでいこうとする人生には、数え切れないほどすばらしい出会いや楽しい出来事があることでしょう。そして同時に、辛いことや苦しいことも必ずや待ち受けていることでしょう。いずれの時代にも、人生行路の行く手には、様々な問題が皆さんを待ち受け、その道は決して平坦ではありません。

 しかし、その時こそが、皆さんの真価が問われる時。今日まで地道に努力を重ね、困難に打ち克って頑張り、やり遂げた自信と豊かな心を遺憾なく発揮して、真に強き者として堂々たる人生を築くという強い意志を持って乗り越えて下さい。

 皆さんが、青春の忘れ得ぬ思い出を刻んだ母校城南高等学校には、改めて言うまでなく、昭和三十九年開校時より、初代大熊一雄校長の熱き願いの込められた本校の魂とも言うべき「進取」「明朗」「端正」という見事な校訓があります。一歩前への精神で進んで事に当たる積極性。誠実かつ素直さ、そこに宿る明るさと快活さ、まなざし高く胸を張り、背筋の伸びた凛々しき身だしなみ、またそれは外見にとどまらず心の整い、心の様相にまで及びます。

 一見わかりやすく穏やかさを醸し出しているこの六文字は、実は平易であるが故にこそ深く、そして強く、決して容易には身につかない精神であるとも言えます。私は、この精神こそが、これから皆さんが社会に有為な人材として輝き、生き続ける糧になるものであると信じて疑いません。皆さん方は、その心、魂を、三年間しっかりと身につけて、今まさに本校を巣立とうとしています。
 
 現在、私たちを取り巻く社会は、グローバル化の進展に伴い、様々な文化や価値観を背景とする人々と、相互に尊重し合いながら生きることや、科学技術の発展や社会・経済の変化の中で、人間の幸福と社会の発展の調和的な実現を図ることが一層重要な課題となっています。
 
 こうした課題に対応していくためには、社会を構成する主体である私たち一人一人が、それぞれ高い倫理観をもち、人としての生き方や社会の在り方について、多様な価値観の存在を認識しつつ、自ら感じ、考え、他者と対話し協働しながら、よりよい方向を目指す資質・能力がこれまで以上に求められているのです。
 
 このことは、極言すれば、私たちの眼前には、旧態依然とした対応ではなかなか打破することができない困難な課題が存在しているとも捉えることができるのではないかと思います。

 そうした課題に対し、私たちはそのことを嘆いたり、甘んじたりしていても、何の解決も図ることはできません。むしろ、このような時代であるからこそ、皆さんには勇気一番、闘志を奮い立たせ、自己の真価を十二分に発揮し、時代の要請と期待に応えていく気概を示してほしいと願うのです。

 詩人、坂村真民は、まさに今述べたような人生を生き抜く強い気概を「七字(ななじ)のうた」という題で次のように詠んでいます。
 
 「よわねをはくな くよくよするな なきごというな うしろをむくな。」
 短いながらも、力強く味わい深い言葉です。

 どのような困難が目前に迫ろうとも、目を背けず、背中を見せず、培った強靱な精神で立ち向かい、志高く希望を抱き挑戦する。自分に負けてはならないのです。
 
 とは言え、あえて申せば一方では、現実は口で言うほど容易ではないことも事実です。時には何度も何度も、立ち向かっても立ち向かっても、頑張っても頑張ってもなかなか目的に達することができないこともあることでしょう。また、時節や運によって左右されることもありましょう。しかし、どうかそのときには決して自分自身を見失ったり、自暴自棄になって努力をやめたりしないでください。「人は努力を続ける限り迷うものだ」というゲーテの言葉を待つまでもなく、前に進みたいと強く願い行動する者の目前には必ず壁は出てきます。しかし、努力を続ける限りそれは間違いなく乗り越えることのできる壁なのです。夜明け前が一番暗いと言われます。つらく苦しいと感じるのはもう壁をよじ登っている証拠なのです。あと一歩の努力。あと少しの努力。必ず夜明けは来ます。それを信じて、これまでもそうであったように、これからもそう自分で自分に言い聞かせて乗り越えていってほしいと願います。

 幕末の思想家にして、数々の有能な人材を世に送り出した、希代の教育者である吉田松陰は、「境順なる者は怠り易く、境逆なる者は励み易し、怠れば即ち失い、励めば即ち得るは、これ人の常なり」とも述べています。

 つまり、人は順調で恵まれた境遇にある時は、ともすれば安住して努力を怠り、辛く苦しい境遇にあるときは、そうした逆境に打ち克つための努力をするものである。努力を怠れば失うものも大きく、励んで努力すれば得るものが大きいのは世の常であるという教えであります。

 晴れの日もあり、また時には嵐の日も待ち受けているでしょうこれからの人生にとって、この松陰の力強い言葉は、皆さん方それぞれの心に、大切な意味を留めてくれるものと確信します。どうか、いかなる困難、逆境に遭遇しようとも、これをむしろ成長の場、好機と捉えるほどの不屈の精神と努力で、人としてのあるべき生き方を追い求めていただきたいと願います。

 さあ、新たな人生に向けての旅立ちの時です。人生は、未見の我を発見するための果てしなき旅であります。まなざし高く未来を臨み、今という時を懸命に生き、輝かしい第一歩を踏み出そうとしている皆さんに、心からエールを送りますとともに、その人生の旅路に幸多からんことを願ってやみません。

  終わりにあたり、御来賓の皆様方並びに保護者の皆様方の本日の御臨席に、重ねて感謝申し上げますとともに、今後とも本校の更なる発展、充実のため、御指導御鞭撻を賜りますようお願い申し上げ、式辞と致します。

 

               平成二十九年三月一日
                           
                      福岡県立城南高等学校
                               校長  橋 本  浩

 

 

 卒業証書授与 総代 

在校生   送辞








卒業生 答辞

校歌斉唱 






 

 

 

 

各クラス最後のホームルーム風景

 
 

 


 


 


 

 

   

   

   

   

















 

 

 

 



 


 


 


 

 


 


 

 

 


 

     
     


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